花
桔梗が休みという連絡は、先生にもいってないようだった。
遅刻か、と先生は軽くため息をついた。
私は桔梗がそんなことするなんて思えなくて、余計に心配になった。
電車は遅延していない。
駅までのバスが遅延している可能性もあるけど、こんなに天気がいいのにそんなイレギュラーなことはあるのだろうか。
こんなに暑い中、一人で倒れていたらどうしよう。途中で事故にあったりしていたらどうしよう。
ありえないような不安が頭から離れない。
スマホを取り出して、少し前に連絡が来ていて私が気づいていなかった、という展開を期待した。
でも、通知を見ても飲食店の新商品のお知らせばかりで桔梗からの連絡はなかった。
内心焦りながら必死に桔梗にメッセージを送る。
〈遅刻?大丈夫?〉
今すぐにでも返信が来てほしかったけど、画面には短いメッセージが並んだままだった。
なんで、と、自分の中でさらに焦りが増す。
昨日も元気に小説を書いていた。笑顔でシャーペンを走らせる横顔は、すごく幸せそうに見えた。
明日は放課後に話し合いがあるせいで小説を書けないから、今日たくさん書かなきゃね、って笑ってたのに。
今どこにいるの。何をしているの。
そんなことばかり考えて、スマホの画面を見つめたけど、既読すらつかなかった。
先生に注意されてしまって、スマホをしまうしかなくなってしまった。
次の休み時間には、返信が来ていますように。
遅刻か、と先生は軽くため息をついた。
私は桔梗がそんなことするなんて思えなくて、余計に心配になった。
電車は遅延していない。
駅までのバスが遅延している可能性もあるけど、こんなに天気がいいのにそんなイレギュラーなことはあるのだろうか。
こんなに暑い中、一人で倒れていたらどうしよう。途中で事故にあったりしていたらどうしよう。
ありえないような不安が頭から離れない。
スマホを取り出して、少し前に連絡が来ていて私が気づいていなかった、という展開を期待した。
でも、通知を見ても飲食店の新商品のお知らせばかりで桔梗からの連絡はなかった。
内心焦りながら必死に桔梗にメッセージを送る。
〈遅刻?大丈夫?〉
今すぐにでも返信が来てほしかったけど、画面には短いメッセージが並んだままだった。
なんで、と、自分の中でさらに焦りが増す。
昨日も元気に小説を書いていた。笑顔でシャーペンを走らせる横顔は、すごく幸せそうに見えた。
明日は放課後に話し合いがあるせいで小説を書けないから、今日たくさん書かなきゃね、って笑ってたのに。
今どこにいるの。何をしているの。
そんなことばかり考えて、スマホの画面を見つめたけど、既読すらつかなかった。
先生に注意されてしまって、スマホをしまうしかなくなってしまった。
次の休み時間には、返信が来ていますように。