社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「里沙の全てが俺を大歓迎してくれている……ご期待に応えないとな」

 結局離れられなくて、ルームサービスを取ってお風呂へ入る。またそこから抱かれ、その夜も泊まってしまった。

「里紗。お前と離れられなくなりそうだ。俺を虜にする魔法でもかけたのか?」

 私をお風呂場で後ろから抱き寄せ囁いた。

「よく言うわよね。私にも同じ魔法をあなたがかけたでしょ?」

 二人で頬を付けて笑い合った。

「……必ず連絡する。待っていてくれ」

「わかった。待ってるわ」

 そう言って日曜の朝に別れた。
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