となりの色気がうっとうしい
あれから、天海くんが「せっかくだし」と言い出して、他にもいろんなゲームに付き合わされた。
最後に立ち寄ったクレーンゲームでは、天海くんが、器用な手つきでアームを操作して、クッション型のけむ団のしそをゲットしてくれた。
今、私がいるのは天海くんちのリビング。
ローテーブルの横に座った私の膝の上には、可愛らしい表情でこちらをジッと見つめるしそがいる。
ころんとした丸いフォルムに、口元が緩む。
「気に入った?」
飲み物を持ってきた天海くんがそう聞いてきたので、唇をキュッと結ぶ。
「……はい。ありがとうございますっ」
表情筋ゆるゆるなの見られてたかな……危ない。
クリームソーダに続いて、これ以上子供っぽいと思われたくない。
ってそんなことよりも!!
天海くんちのリビングに掛けられた時計に視線を向ける。
時刻は12時過ぎ。
お昼も食べなきゃだし、早く天海くんからノートを借りなきゃ!!ここまで来たらタダでは帰れない。
「あの、天海くん!!流石にそろそろノー……」
痺れを切らしてこちらからその存在を伝えようとしたら、目の前のテーブルにスッとノートが置かれた。
また変にはぐらかされたりするかと思ったから、すんなり受け取れて拍子抜け。
「なにその顔。俺はちゃんと約束守る男だよ?」
「……あ、ありがとうございます」
受け取ったノートを開く。
えっと……私が休んだのは確か……。
あれ?