副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない

そんな話をしながら、向かいあって夜ご飯を食べる。

そして、決まって涼太がパパっと洗って、私が拭き取り食器棚に戻す。

うん。なかなかいい連携プレイだ。

立派な食洗機もあるけど、あんまり使わない。


「風呂入ってくる」
涼太は、だいたい私より先に入る。
いつからか、それが普通になった。

私は、涼太を好きだから、一緒にいたくて涼太の番犬だ!なんてごもっともな理由を自分で作って、ズルいけど家探しはしていない。

涼太もまた、全くそこには触れてこない。

ずっといていいのかな。

私の気持ち、伝えたら涼太はどう思うんだろう?

いや。ダメダメ。
軽い女だと思われたくない。


でも、もっと近づきたい。
涼太に。もっと。

そして、私の事も。
もっと。触れて欲しい。



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