猫に生まれ変わったら憧れの上司に飼われることになりました
ここへ来て今日で4日目。
あれだけ毎日顔を合わせていたのに、もう会いたいと思ってしまうなんて。

やっぱり自分はどこか傲慢になってしまったのかもしれない。
お母さんが立ち上がり、和室から出ていったすきをついて尚美は駆け出していた。

広い廊下をはしり、少しだけ開いている大きな窓から庭へと飛び出す。
「ミーコ!!」

裕太くんがすぐに追いかけてきたけれど、振り向きもせずに走った。
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