でこぼこ

親友の証

大雨が降りしきり雷が鳴って今にも壊れそうなプレハブ小屋で私の大切な親友が死んでしまった。
私を守るかの様に私に覆い被さった状態だ。
鉄パイプの下敷きになって私は前置1ヶ月の怪我を負った。霊安室で横たわる親友の 手を握り悔しさと後悔で外で暴れる雨や雷に負けないくらい大きな声で叫んで沢山泣いた。

「あれ?お姉さん。そんな所で何をしてるの?」
「こいつどっかで見た事あるな。」
「ていうかこいつ兄貴が前話してた奴じゃねぇすか?」
「あー、そう言えば似てるな。面白えな。」
「兄貴、やっちゃいましょうよ。」
私はその振り下ろされた拳を避ける事できなかった。いや、あえて避けなかった。
「お前弱くなったな。昔はこんなのすぐ避けれたのにな。」
冷え切った地べたに倒れ込んでいる私の胸ぐら掴んで「すぐにお前の相方の所に送ってやるからよ。」
それからの事はあまり覚えていない。
顔を殴られたり身体中蹴られて泣くことしかできなかった。