君との恋のエトセトラ
「ねえ、何がそんなに不満なの?」
「不満じゃなくて!そんなおかしな話には頷けないってだけです」
「どうして?お抱えシェフなんて、もっといい給料もらってるよ?月20万で君の美味しい料理が食べられるなら、安いもんだよ」
「うわー、これだから億万長者は…。金銭感覚違いすぎます!」
「そんなに言うなら、お金じゃなくて別の形で払おう」
「お金じゃなくて…って、もしかして身体で?!」

バカ!と思わず航は顔を真っ赤にする。

「何言ってんの?まったくもう…」
「河合さんが言ったんでしょ?お金じゃなくてって」
「だからって身体で払うか!現金を渡すんじゃなくて、君のマンスリーマンションの家賃を払うよ。それならいいでしょ?」
「家賃?でもそれも高いですよね?」
「俺にとっては微々たるもんだ」
「ひゃー、また出た!億万長者のキメ台詞!」
「なんとでも言ってくれ。とにかくそれで決まりな」
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