君との恋のエトセトラ
え…、と驚く凛に構わず、もしもしと電話の相手に話し出す。

「突然申し訳ありません。私、立花さんと同じ職場の河合と申します」

『あらやだ!なんかいい声ね。凛ちゃんの職場の人?』

気の良いおばちゃん、といった感じの声で相手が言う。

「はい、そうです。初めまして。実は彼女、夕べ高熱を出しまして、今もまだ回復しておりません。食事も取っていませんし、まだゆっくり休ませなければと思っています。ご迷惑をおかけしますが、お許し頂けますでしょうか?」

『もちろんよー。良かった、あなたがついててくれるのね?』

「はい。私が責任を持って看病致しますので、どうぞご安心ください」

『それなら良かった!凛ちゃんのこと、末永くよろしくね』

「はい、かしこまり…、は?末永く?」

『うふふ、じゃあねー』

そしてプツリと電話は切れた。
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