童貞パパ
剛志:(M)小夏はよく笑う。それは自分の娘の前では良い母親でいたいからだ。

剛志:(M)それでも、小夏は俺の前では泣いた。その意味がどういう事だったかはわからない。でも、あんなに辛い思いをしていた小夏が生きて俺の前に居る

剛志:(M)それだけで、俺は7年間のモヤモヤが解消されたようだった

0:1ヶ月が経ったある日

小夏:お願いしますお願いしますお願いしますー!

剛志:だめだ!

れな:め!

小夏:一生のお願い!

剛志:一生のお願いは1回限りだろ!?お前の場合、週に2回なんだよ!わかる!?

小夏:わかるー!すごくわかるー!

剛志:わかるなら断れ!

れな:ママと一緒がいいー!

剛志:俺だってガキと居たくねーよ!

小夏:二人とも!わがまま言わないの!

剛志:おめーだろ!わがまま言ってるの!

小夏:えー。だってあたし住所とかその他もろもろ決まってない状態だから保育園の手続きややこしくなるんだよー?まだ保育園には入園出来なそうだし

剛志:なら早く住む場所決めろ!

小夏:ん!んんん!!

剛志:な、なんだよ

小夏:これだから童貞は

剛志:ぶち殺すぞ!!その態度でパートやりたいは無しだ!

小夏:にゃははー!でももう面接受かっちゃったんだよねー。英語喋れるから割と高い時給で働けるんだよー?

剛志:だとしても!なんで俺の土日休みをお前の子供の面倒で潰さなきゃいけねーんだ!

小夏:あたし毎日れなの面倒見てるんだけど!?

剛志:ああそうだな!でも俺はこいつの父親じゃねーし俺らは夫婦じゃねー!

小夏:それもそっか。夫婦じゃなかった

剛志:わかったならパートの仕事断れ

小夏:断ったらあたしとれな、ずっとこの家に居ることになるよ?

剛志:うっ。なんて脅し文句だ

れな:れなはママと一緒に居るー!

小夏:よしよーし。れなはママが居なくても楽しく遊べるでしょ?おじさんと仲良く遊んでてね?

れな:うん!おじさーん!おもちゃであそぼー!

剛志:今じゃねーよ
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