童貞パパ
剛志:(M)小夏はトラックに轢かれた。小夏の細くて華奢な体はその衝撃に耐えられず即死だった

剛志:(M)嵐のような、それでも台風の目の中にいるような静かな日々は、一瞬でいとも簡単に崩れ去ってしまった

剛志:(M)俺は葬儀では泣かなかった。小夏と過ごした日々と夫婦になろうって誓ったばかりなのに死んでいきやがったから。またおちょくられてるようで腹が立っていた

剛志:(M)そして現在では

れな:パパー!お洋服お洗濯しないのー?

剛志:ああ、そこ置いといてくれ

れな:れなもお洗濯手伝うー!

剛志:触んな!また怪我するぞ?

れな:あれ、パパ、ラムネ入れないの?

剛志:ラムネ?

れな:これ

剛志:ああ、洗濯ビーズか。こんなん入ってたっけ?

剛志:(M)俺は洗濯ビーズを開ける

剛志:………

れな:パパ?

剛志:……これは入れない

れな:えー!入れないのー?

剛志:早く着替えろ、服はどこにあんだ?

れな:ここー!

剛志:(M)クローゼットを開ける

剛志:………全部たたまれて収納されてる…

剛志:……これでいいか?

れな:うん!

剛志:………あーあ!ペケモンしよ!

剛志:(M)俺はゲームの電源を付ける

剛志:……あいつ、自分のアカウントでやったままじゃねーか……

剛志:……なんで最初に選んだペケモンの名前がつよしなんだよ…れなも居るし……

剛志:………はあ
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