童貞パパ
剛志:(M)洗面所、トイレ、風呂場、キッチン、テーブル、布団、テレビ

剛志:(M)たった2ヶ月あいつと暮らしてただけでこんなにも形に残ってしまうものなのか

剛志:(M)あいつが、確かにここに居た証だけが残っている。

剛志:(M)もう戻らないとわかっている。けど何故か実感がない。3日前までは確かにここに居たからだ

れな:ねえパパ

剛志:………なんだよ

れな:ママからお手紙もらったの?

剛志:………お手紙?

れな:ママがスマホに書いてたお手紙

剛志:………スマホに?

剛志:(M)俺は小夏のスマホを手に取る。

剛志:(M)事故が起きた日はれながこのスマホを持っていたらしいから綺麗なままで残っている

剛志:………パスワードわかんねー。誕生日じゃねーのかよ…

剛志:………まさか、ペケモンがヒントじゃねーよな?

剛志:(M)俺は24407を入力する

剛志:………開いた

剛志:(M)ホーム画面は小夏とれなの写真だった。あいつは自分の娘をそれはもう呆れるくらいに愛しすぎてる。いい母親だ

剛志:俺の手紙……
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