まさか私が告白されるなんて

「水奈さん……?」


電話の向こうから戸惑いの声がする。
確かにこのスマホの持ち主は純恋さんだ。
私の声がするのもおかしな話なのだろう。


「どうして水奈さんが?」
「私と宮崎さんと一緒にいたから」
「なるほど」
「……それで、なんで今日は学校に来なかったの?」


直接的な言い方になってしまった。
子の聴き方は間違っているかもしれない。


でも、琢磨君は答えてくれた。


「ちょっと野暮用があって」


でも、ごまかすような言い方だ。
本質には触れるな、そう言いたげな感じで。


「どんな?」
「ごめん。僕にはそれは言えない」


そしてごめんとスタンプが送られる。私のメールの方に。

彼女である私にも言えない理由。いったい何なのだろう。


「やばい事なんてしてないよね」


例えば、学校をさぼってパチンコとか、競馬とか。
両方とも未成年には入れない場所だけど。


「大丈夫だよ。ただ、本当に用事があって休んでただけだ」
「そう」「分かったわ」
「悪い」

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