闇の少女

序章

太陽が雲の隙間からのぞき出ているその明かりが少し眩しく目を細める



胸あたりまである黒髪にいかにもガリ勉な眼鏡にそしてなんの変哲もない黒い瞳...より灰色の瞳の方がしっくりくるだろうか

私は今日から倉谷茉白(くらたに ましろ)としてある学園に通う

...簡単に言えば目の前にある校舎のことを指している


現在の季節は春とも夏とも言えない微妙な時期である


そんな時期に転校なんてまずないだろう


とりあえずそんなことはどうでもよくて...


そして門の前にしばらく立ち止まっていた足を動かし校舎の中へと進めた

< 1 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop