孤独な少女は優しさに堕ちていく。
♢♢♢


水族館に行った日から、千景さんは砂浜にやって来なくなった。


最初の2,3日は千景さんも忙しいのだろう、今までだって毎日会っていたわけではないのだから、と思って過ごした。

でも、一週間を超えたあたりから私は千景さんが意図的に砂浜来るのを辞めたのではないかと考え始めた。

寂しくて、不安でたまらない。

二度と千景さんに会えないと考えると胸がギュッと締め付けられるように痛かった。

私は千景さんに恋をしていたんだ、と今さら気がついた。

本当に今さらだ。

失ってから気づくものってこういうことなのだろう。

それでも、諦めずに毎日砂浜に行っているものの千景さんは見つからない。


苗字すら知らない千景さんの連絡先を知っているはずもなく、これ以上私にできることはなかった。
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