姉の許婚に嫁入りします~エリート脳外科医は身代わり妻に最愛を注ぐ~
「どうして……って、先日、雅貴さんがお姉ちゃんに告白しているところを見てしまったのです……」
盗み聞きしたのを白状したら、彼は天を仰ぐ。
「それは百花の早とちりだ」
「早とちり?」
「俺は凛花さんに、『百花がずっと好きだった』と話したんだよ」
「……でも、雅貴さんとお姉ちゃんが抱き合っているようにも見えたのです」
「身に覚えがない。とにかく凛花さんと禎人さんを呼んで誤解を解こう」
雅貴さんはすぐさま姉に電話をかけた。冷静沈着な雅貴さんが、いつになく当惑している。
その夜、レジデンスのリビングに私と雅貴さん、姉、禎人さんの四人が集まった。
テーブルを囲み、夫婦二組が向かい合わせに座る。
「本題に入る前に、まずは百花に謝らせて。瑠奈さんに騙されて、ひどい態度を取ってごめん。百花が禎人さんを誘惑するはずなんてないのに、私どうかしてたよ」
姉は深く頭を下げた。禎人さんとのことで心に余裕をなくしているところを瑠奈さんに付け込まれただけなのだろう。姉を責める気はなかった。
「わかってくれたならそれでいいの」
「俺も凛花からそれを聞いてびっくりしたよ。本当に巻き込んでごめんね。そもそも俺がほかに好きな人ができたって言ったのが事の始まりだから、俺が全部悪いんだ」
禎人さんからも謝られる。
盗み聞きしたのを白状したら、彼は天を仰ぐ。
「それは百花の早とちりだ」
「早とちり?」
「俺は凛花さんに、『百花がずっと好きだった』と話したんだよ」
「……でも、雅貴さんとお姉ちゃんが抱き合っているようにも見えたのです」
「身に覚えがない。とにかく凛花さんと禎人さんを呼んで誤解を解こう」
雅貴さんはすぐさま姉に電話をかけた。冷静沈着な雅貴さんが、いつになく当惑している。
その夜、レジデンスのリビングに私と雅貴さん、姉、禎人さんの四人が集まった。
テーブルを囲み、夫婦二組が向かい合わせに座る。
「本題に入る前に、まずは百花に謝らせて。瑠奈さんに騙されて、ひどい態度を取ってごめん。百花が禎人さんを誘惑するはずなんてないのに、私どうかしてたよ」
姉は深く頭を下げた。禎人さんとのことで心に余裕をなくしているところを瑠奈さんに付け込まれただけなのだろう。姉を責める気はなかった。
「わかってくれたならそれでいいの」
「俺も凛花からそれを聞いてびっくりしたよ。本当に巻き込んでごめんね。そもそも俺がほかに好きな人ができたって言ったのが事の始まりだから、俺が全部悪いんだ」
禎人さんからも謝られる。