姉の許婚に嫁入りします~エリート脳外科医は身代わり妻に最愛を注ぐ~
そして禎人さんと姉はゆっくりと視線を交わした。
「凛花以外を好きになるはずないのに」
禎人さんがささやき、私は目を丸くする。姉と禎人さんはこの数日のうちに仲直りしていたみたいで、ふたりの表情はとても穏やかだ。
「禎人さん、どういうことですか?」
「俺はくも膜下出血が再発するのが怖かったんだ。凛花に苦労をかけて、不幸にしてしまうんじゃないかって。そんなことになるくらいなら離婚したほうがいい。だからほかに好きな人ができたと嘘をついたんだ」
「再発? まだ頭が痛むのですか?」
嘘でよかったと思うも、禎人さんに懸念するような症状が出ているのかと不安になった。
「おかげさまで今は無症状だけど、あのときもいきなりだったからね」
禎人さんは病気への恐怖心に囚われていたみたいだ。
「くも膜下出血の一カ月以内の再発率は五十パーセントと言われている。だがきちんと治療をおこなった場合は十年後もほとんど再発しないとされている。定期的に通院し検査を受けていれば、破裂前に処置することも可能だ」
雅貴さんが私にもわかるように説明してくれた。
「たしかにそう聞きました。とくに俺がしてもらった手術は、一年後の再発率がゼロパーセントだとも。でもまた別の脳動脈瘤ができることはあるでしょう? しかも再発すれば初回よりも重症化する。今度は後遺症が出たり、命を落としたりするかもしれない」
「凛花以外を好きになるはずないのに」
禎人さんがささやき、私は目を丸くする。姉と禎人さんはこの数日のうちに仲直りしていたみたいで、ふたりの表情はとても穏やかだ。
「禎人さん、どういうことですか?」
「俺はくも膜下出血が再発するのが怖かったんだ。凛花に苦労をかけて、不幸にしてしまうんじゃないかって。そんなことになるくらいなら離婚したほうがいい。だからほかに好きな人ができたと嘘をついたんだ」
「再発? まだ頭が痛むのですか?」
嘘でよかったと思うも、禎人さんに懸念するような症状が出ているのかと不安になった。
「おかげさまで今は無症状だけど、あのときもいきなりだったからね」
禎人さんは病気への恐怖心に囚われていたみたいだ。
「くも膜下出血の一カ月以内の再発率は五十パーセントと言われている。だがきちんと治療をおこなった場合は十年後もほとんど再発しないとされている。定期的に通院し検査を受けていれば、破裂前に処置することも可能だ」
雅貴さんが私にもわかるように説明してくれた。
「たしかにそう聞きました。とくに俺がしてもらった手術は、一年後の再発率がゼロパーセントだとも。でもまた別の脳動脈瘤ができることはあるでしょう? しかも再発すれば初回よりも重症化する。今度は後遺症が出たり、命を落としたりするかもしれない」