シェフな夫のおうちごはん~最強スパダリ旦那さまに捕まりました~
「まあ、ふたりでよく話し合ってみたらいいよ。波留もきちんと自分の要望を言うんだよ。相手に合わせるだけじゃ結婚は苦しいと思うから」
「わかった」
「大丈夫かなあ? あたし心配だよー。でも、結婚が決まったらお祝いするからね!」
「うん。ありがとう」

 まずは明人さんと話し合いだ。
 私は彼に結婚について話し合いたい旨をメッセージした。
 そうしたら、次の休日に会って話すことになった。

 定時を過ぎた頃に帰宅しようとしたら、会社のロビーで明人さんを見かけた。
 すらりとしたスーツ姿の彼を見ると、普段着もいいけどやっぱりこっちのがめちゃくちゃかっこよくて、うっかり見惚れてしまった。
 すぐに声をかけようとしたけど、彼に別の女性が近づいてきた。

「誰だろう?」

 女性はとても親しげに明人さんと話している。
 明人さんのほうが冷静だ。

 どくどくどくと鼓動が鳴り響く。
 やばい、わたし、とっても凶暴な気持ちになってきた。
 この日は明人さんと女性の姿が頭にこびりついて離れなかった。

 そして次の休みの日に、私は彼と会ってすぐに自分から告げたのだ。

「穂高さんと結婚したいです!」

 こうしてわずか2回のデートで私たちは結婚することになったのだった。

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