《更新中》エリアーナの結婚 ~ 落ちこぼれ地味っ子令嬢は侯爵家令息の愛され妻?!私、お飾りのはずですが…?
「もしもその情報が確かなら、エドガー・コールドヴァイトがあの店に出入りしている事になる。あの店が組織に関わっていることが明白になる……!」

「エドガー、コールドヴァイト?」
「ああそうだ。エリー、君のお手柄だよ……!」

 アレクシスは興奮していた。
 エリアーナをうっかり「エリー」と呼んでしまったのにも気付かぬほどに。 再び店に赴かずとも、喉から手が出るほど欲していた情報が転がり込んで来たのだ。

「旦那様のお役に立てたのなら嬉しいです。良かった……っ」
 
 ふ、と愛らしい微笑みを見せるエリアーナを思い切り抱擁したい衝動に駆られてしまうが、そこはぐ、と堪えた。

 その代わり——


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