《更新中》エリアーナの結婚 ~ 落ちこぼれ地味っ子令嬢は侯爵家令息の愛され妻?!私、お飾りのはずですが…?
「君が聞いたのは有力な情報だ。有難う……」

 エリアーナの手を取り、(すべ)らかな手の甲にちゅ、と唇を寄せた。

 ——だっ、旦那様っ?!

 何が起こったのかわからず、エリアーナは虚を突かれた顔になる。

「それと。言いそびれていたが、ドレス……どれも似合っていて、とても綺麗だった」

 手の甲にふれたあたたかく柔らかな感触と、アレクシスから蕩けそうに優しい笑顔を向けられてどう反応していいものかわからない。

 そして——エリアーナを『綺麗だ』なんて、耳を疑いたくなるような甘い言葉にも。



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