君のことがずっと好きだった・・・今度こそ君を守る
「廉がサッカー部のマネージャーしてねって言えばかわいい子たくさん入ってくるって。今年も期待出来るな。」
3年生の田中純(たなか じゅん)が言う

「それな!今はフリーですとも言えよー。」
同じく3年生の橋本公平(はしもと こうへい)も言った。

「あのな、顔じゃないだろ。一生懸命マネージャーしてくれる子を求めてるんだから。」

「廉だから、そんなこと言えんだよ。普通かわいい子と話す機会なかなかないから。それに頑張ってねってかわいく水とか渡してもらったら、やる気倍増するじゃん。」
純は言う。

選手は強豪校のため、基本経験者が入部する。みんな鳴門高校にサッカーがしたくてやってくるのだ。そのため、新入生歓迎会はどちらかというとマネージャー向けに行う。

「廉頼んだぞ!これからの俺らのオアシスはおまえにかかってる。」
公平が言う。

「2年生も思うよな。2年生の方が俺らより付き合い長いんだし、ますます重要だよな。廉にしっかり頼んどけよ。」
純はのりのりだ。

2年生は口々に廉さんお願いしますと言って、帰って行った。
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