しにがみくんと出会いを求めて

Prolog

今日はこの県だけで…5人、人が死んだ。
1人の少年が病室のベッドで寝ている老人を見下ろしている。
年齢はみたところ中学生ほど。漆黒の髪色が月明かりを反射して光る。
彼は、人が目の前で死ぬことはもう慣れきっていた。
目の前の人間はかなり年寄りだ。おそらく、70代後半辺りだろう。
病院のベッドに寝ている人間をじっと見つめる。
やがて、魂がぼんやりと白く浮かび上がってくる。
その魂をそっと手に取り、バッグにしまう。
……これは、報酬高そうだな……。
少年はそっと窓を開けて、夜の街を見下ろす。
黒い翼をはためかせ、窓から外に飛び出した。
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