好きを君に。

ぶつけた気持ち

初恋は、近所に住むお兄ちゃんだった。

保育園からたまに遊んでくれるそのお兄ちゃんはいつも優しくて、遊ぶ時は全力で遊んでくれて。

小学生だったけど、そのお兄ちゃんを見る度にドキドキして。
でも当時大学生のお兄ちゃんと小学生のあたしがもちろんどうにかなるわけがなくて、見るだけの恋だった。

アプローチ、という言葉さえ知らなくて。
そのお兄ちゃんと近づくにはどうすればいいのかわからなかった。

でもしばらくして、お兄ちゃんを見ることはなくなって。
お母さんに聞くと、就職して家を出たっていわれて。
もう会えない、と思うと悲しくてその日の夜は泣いた。
(たまに帰ってきてたから、会えないことはなかったのだけど)

悲しかったけど、その悲しみも数ヶ月たてば消えていた。

中学に入った頃、そのお兄ちゃんを見かけた。
その時の彼は、優しそうなお姉さんと一緒だった。
恋人繋ぎをして、仲良さそうに歩いていた。

なにも、感じなかった。
恋人なのかな?と思ったくらい。

今思えば、あの恋はもしかしたらただの憧れだったのかもしれない。


そして今恋をしているのは。

同じクラスの、男子。


第一印象は、最悪。
人のことチビ呼ばわりするし、ずけずけものいうし。
なんで好きになったのかさえ、わからない。

でも。
それでもあたしは。
藤崎があきらめられないくらい、好きなんだ。

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