恋愛以上とはいかないけれど
私の意味分からないノリにも何でも付き合ってくれる間宮が好きだ。
慣れた手付きでマフラーを巻いてみせる。
他の女の子ともよくしていたのか、あまりにも自然すぎる。
お互いの距離がさっきよりも近づいて、間宮の綺麗な顔がよく見える。

『ねぇ間宮さん間宮さん。』
「んー?」
『身長差で上手くマフラー付けられてない。てか顔の方にいってる。』
「身長差ヤバww確かに無理だわこれはw」
『何にも考えてなかったし…w馬鹿すぎるww』

身長差でマフラーが引っ張られて、ずれてしまっている。
よくよく考えれば分かることなのに。
間宮といたら、こんな馬鹿になって笑ってしまう。
でもこんなに笑えるのは、きっと相手が間宮だからなんだと思う。
私は潔くマフラーを外し、寒がっていた間宮に巻き直した。
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