御曹司は高嶺の花に愛を刻む

陽平の家は低層階レジデンスの3階。
4世帯がフロアにある。

陽平の部屋は角部屋で、隣りが空室で残りはお医者さん世帯と、弁護士さん世帯らしい。

遊園地の次の日に初めて行ったけど、豪華過ぎて口を閉じるのを忘れてしまった。

いつ見ても、めちゃくちゃオシャレだ。

私も設計や、デザインの仕事をしているから、ワクワクが止まらなくなる。

白亜の外観に、階段のようなデザインの建物。
設計図がみたい。と、ウズウズしてしまう。

そこに、南国風の植栽がぐるっと植えてあって、周りから見えない様になっていた。

良く計算されてる。

まるで、都会の中のオアシスのような、リゾートホテルの様な佇まい。

開放的だが、ある意味閉鎖的でもあって、うまく溶け込んでいる。

夜は、ライトアップされて、また一味違う外観が浮かび上がり、よりラグジュアリーな風貌になる。

エントランスには24時間体制でコンシェルジュまでいた。
しかも、滝みたいなのまである。

もうホテルだここは。

社長が1番上の階に住んでるらしく、遊びに行くたびに会うんじゃないかと思ったけど、意外にも他の住人とも会うことはない。

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