御曹司は高嶺の花に愛を刻む

そして、夜にパパとママに電話をした。

訳を話そうとするが、なかなか、しどろもどろになってしまって、上手く話せない。

陽平は、すかさず電話を私から抜き取ると、

「お電話変わりました。はい。
始めまして。私、菜由さんとお付き合いさせていただいております、神楽陽平と申します。
この度は、私がついていながら、ご心配をおかけ致しまして、大変申し訳ございません。」

そう言って、事の経緯を説明し始めた。

陽平は何も悪くないじゃん。
何で謝ってんの?

涙が出てきてしまった。

陽平は電話をしながら、泣いた私に気づいて抱きしめてくれる。

「はい。お電話での挨拶になり申し訳ありません。
ちょっと今は、、
はい。では。お預かりします。
ありがとうございます。
はい。失礼します。」

結局、私は泣いてしまって最後まで陽平が電話してくれた。

何から何まで。
本当に。
頼しすぎるよ陽平。
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