御曹司は高嶺の花に愛を刻む
13

〜菜由side〜

「陽平ー!!」

私は、リビングにいる陽平を呼んだ。

「どしたー」

「荷物の量エグい」

部屋まで見にきた陽平は、アホな量になっている荷物を見るなり

「お前。下手くそか?」

と、呆れていた。

「だよね。あはは」

さすがに自分でも思う。

「どれ、見せてみろ」

そう言って、陽平はポイポイ不要な物を出していく。
服も半分くらいになった。

「え?服は?」

「あとは向こうで買おう」

「え?」

「そういう事だ。服はこれ以上いらない。いいな?」

で、でた。

「わ、わかった。ありがとう!」

「よし。それでいい」

陽平は嬉しそうに笑って、頭を撫でてきた。

陽平は、私が素直に甘えると喜ぶ。

私もそんな陽平を見るのが、嬉しいと思えるようになってからは、甘える事にしてる。
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