御曹司は高嶺の花に愛を刻む
「ママー!きたよー!」

「菜由!ありがとうね!」

「痺れはどう?」

「うん。だいぶいい!
菜由!!聞いて!!
実はね、サロンのオーナーがね、退院したら、都心の店舗の店長をしてみないかって言ってくれたの!!」

「本当!?すごい!!でも、大丈夫なの?」

「大丈夫よ!!なんとかなるでしょ!」

母は、本当に前向きだ。
大好き。

「無理だけしないでね?
1人で大丈夫?都心ならママも私の所にくる?
部屋あるよ?」

実は私が1人が嫌なだけ。

「大丈夫。菜由。心配してくれてありがとね。
菜由、せっかく大手に転職できたんだから、菜由は菜由の人生を送りなさい。
じゃないと、ママ、大声で泣くわよ!?」

なんて、言って泣き真似を始めた。
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