御曹司は高嶺の花に愛を刻む

〜菜由side〜

「ママ!!遅くなった!!大丈夫!?」

一回家に寄ってもらい簡単に着替えて、病院に急いで向かった私は、病室に勢い良く入った。

「あら?菜由?どうしたの?」

「え?どうしたのって、、、
病院から電話があって、、、、え?」

「あらヤダー!連絡行っちゃったのぉ?
ごめんね菜由」

「いや、大丈夫ならいいんだけど」
私は汗を素手で豪快に拭く。

「いやね、くしゃみしたらね、またいつものギックリ腰なっちゃったのよ!あはは!
いてて、、、」

「ギックリ腰、、、」
私は、ヘナヘナと椅子に腰を下ろした。

「寝てれば治るから!心配しないで菜由」
ママは、申し訳無さそうに眉を下げる。

「何だぁー。急いで来たよー」
とは言っても、なんだかんだで結構時間がかかってしまった。

「そんなに慌てて、汗凄いわよ?」
それもそのはずだ。

「いや、実はね、、、」
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