御曹司は高嶺の花に愛を刻む
興奮が冷めないまま、家に帰ってさっそく咲季に電話をする。

今は20時。
咲季は、美容部員をしていて、だいたいこのくらいの時間だと連絡がとれる。

「もっしー」

「咲季!!ヤバい!!おつかれ!!」

「何したん!?大興奮じゃん!!」

「パーティー!!ファッションショーいくよ!!YUIの!!」

「まぁじで!?行く行く!!いつ!?ドレス買わなきゃ!!」

「私の誕生日!!二枚!!ヤバくない!?ママがくれた!!ママんとこのオーナーが!」

日本語がめちゃくちゃだ。

「ほんとに!?ヤバすぎ!!ありがとー!!うーわっ。時期的にオータムだよね!?」

「そう!!ヤバいヤバいまぢで!!ドレス私、黒のスパンコールね!!」

「オッケ!!黒ね!!私も適当に合わせるわ!!」

「んじゃ、また、細かい事はメールで!!」

「承知!!」

「んじゃねー!!」
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