御曹司は高嶺の花に愛を刻む
そうして誕生日当日。

さすが大手。なんとバースデー休暇がもらえた。
なので、今日は休みだ。

ママにもらった黒のスパンコールのドレスが可愛すぎてほんとにヤバい!!

そして、なんとママのサロンのオーナーさんが、都心にあるサロンで、ヘアメイクもしてくれたのだ。

ママが店長をする予定の店舗だ。

サロンのオーナーこと、田島彰(たじまあきら)さん。
オシャレなロン毛パーマのイケ親父だ。
一本に髪を纏めていて、美容師だけあって、めちゃくちゃオシャレ。
ヒゲも雰囲気に合ってるし。
Tシャツの後ろの襟の部分から、チラッとアートが覗いている。
バツイチらしい。
何度も会った事がある。

「いらっしゃい!!菜由!」

彰さんは、昔からすごくフレンドリーだ。

「彰さん!!チケットありがとう!!ドレスも買いに走ってくれたんでしょ!?
ほんとに嬉しいー!!
今日も、ヘアメイクしてくれるなんて。
何から何まで、本当に感謝しかないです!」

「遠慮しなくていいんだよ!真紀さんの娘は俺の娘みたいなもんだろ!!」

なんて、軽い事を言ってる。

「あはは!!ありがとう。今日はよろしくお願いします!!パパ!!」

なんて、乗ってみた。

「こりゃ、腕がなるなぁ!!任せろ。超絶美女に仕上げてやる」
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