恋の病に、堕ちてゆく。
ダメだ、気分が悪い。
ご飯前で良かったな…。

トントントン、遠慮がちに扉が叩かれる。


「…出た?」

「はい!」

お願いだから、入って来ないで!
なんで内側から鍵をかけれないのよ!


「包帯巻けた?」

「今からです」

「…俺が、やろうか」


お願いします、って言いたいよ。どうして誘拐犯の中に先生以外の女性がいないのよ!もっと配慮してくれたって…。


「大丈夫です」

「手は届くの?」

「届きます。今からやるので、少し静かにしててください!」

「オッケー」

信用しちゃダメ。
ドアを開けたら、どんなことになるか分からないもん。
< 103 / 261 >

この作品をシェア

pagetop