恋の病に、堕ちてゆく。
「今は話すつもりはないよ。だけど加奈ちゃんが俺の言うことをちゃんと利いてくれたら、話そうかな」


なにそれ。
そうやって調子のいいことを言っても、絶対に話すつもりないよね?


「言うこと利きます。だから…」

「今日はもう寝ようか。疲れたでしょ」


最後まで言わせてもらえず、青波は私に背を向けて横になった。


「おやすみ」

「……」


青波に見られていないだけマシだ。

私も壁の方を向いて横になる。


悔しくて、怖くて、寂しくて。

ただ涙が溢れた。
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