運命だと思ったのに
初めての席替えがあった。私たちの学校の席替えは立候補した6人の班長が班員や席を選ぶと言う方法だそうだ。


私にとって席替えなんてどうでもよかった。だから、誰が班長に立候補したのかぜんぜん知らなかった。

私は窓側の席になった。
後ろの席は咲希だった。仲良い人がいたのでいいかーと思っていた。

日が経って咲希に
「この班の班長って誰だっけ?」 
と、聞いた。咲希はびっくりして
「え!?みき今まで知らなかったの?」
「あの人だよ!」

教えてもらった人を見ても何かパッとしなかった。こんな人いたかなーとも思ってしまった。この時、私は恋をするなんて考えもしていなかった。
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