先生!見ちゃダメ!
「やっぱりおうちに突撃するしかないのかな…」
「コワ」
「や、ジョーダン、…だし」
嘘、半分くらい本気でした。それくらい必死なのだ。恋する女の子は。
なんでもかんでも恋のせいにしたら、いよいよストーカーみたいになってしまいそうだけど。今、千晴くんが学校に来てる間だけ、頑張らせてほしい。
使える武器はぜんぶ使う。それくらいしないと千晴くんほど素敵な人は捕まえられない、くらいの意気込みではいるんだよ。
「まー私は私に迷惑かけてこなければなんでもいーよ」
「それはないと思うから安心してほしい…」
「うむ、なにより」
お代官様?見えないはずの髭が見えた。
やっぱり学校で頑張るのはやめよう。久しぶりだからって喜びが全面に出てしまいそうだし、普通にママたちの話とかもしちゃいそう。
それだけは避けなければ。なんとしても。
私なら絶対にやらかす。
そんな負の自信のもと、私は必死にアプローチの方法を考えるのであった。