病弱プリンセス 〜ギャップ萌え男子は溺愛中。〜
いつものこと

いつものこと

「ハァッハァ…ハッ、ヒュウッ、ゴホッ」

また、過呼吸が…っ(思わずしゃがみこむ)

「大丈夫…?」「先生呼んでくる!」

またみんなに…心配かけちゃった…。

「ゲホッ…だ、大丈…うっゴホッ、」

くっ苦しいっ…!たす、けて…!

「おいっ!大丈夫か、玲愛!玲愛!」

だれかが私を呼ぶ。昇……くん…?どうして…ここに…?

「ゴホッゲホッ、ゴホッ…ヒュー……ヒュゥー……」

あ…やば、い。目の前が真っ暗になっ……

《バタンッ!》


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《キーンコーンカーンコーン》

「じゃー体育の授業始めるぞー。」

先生の一言でいつも通り始まった2時間目の体育の授業。

今日は高校の持久走で、15分間走る予定だったの。

持久走は苦手だけど、少しでも走れたらいいな。

《3.2.1.ピーッ!》

笛の合図で始まった持久走。

5分くらいしたころから、心臓の音が激しくなってきて…。

このままだと体がもたないかもしれないけど、他の子はまだ余裕そうだからもうちょっと頑張りたいっ!

…そう思うのとは反対に、体が言うことをきかない。

うぅ…きもちわるい…。めまいがする。

「ハァッハァ…ッ!ゴホッゴホッ」

やばいっ発作が…。そこからはもう知っての通り。

発作が激しくなって、咳き込んで。
昇くんの声が聞こえた後、目の前が真っ暗になった。
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