たとえば、こんな人生も②
そんな時
まこちゃんと、シン君が声をかけてくれた


『うちにおいで。ひな』

『お前、俺は平気なんだろ
うちなら、俺かまこ、常にどっちかいるし
何かあっても、すぐ対処できる』


お店で唯一
ふたりきりでも、近付かれても
触られても平気だったシン君

シン君にはすごく失礼な話だけど

顔立ちも、身長も、体型も、声も
年齢よりもはるかに幼く見えるシン君は

私の中で恐怖の対象になってる
『男』の人の条件に当てはまらなかったようで
怖いと感じなかった



『負担とか迷惑とか考えなくていいよ
私やシン兄は、他のみんなと違って
大きな理由や事情があって
あそこで働いてるわけじゃないから』


ためらう私の内心を見透かす、まこちゃん


『なんなら、猫も連れてこい
俺に癒しを寄越せ』


私が遠慮しないように
そんな風に、シン君も言う



『……うん。ありがとう
まこちゃん、シン君』



申し訳なさを感じながらも
私はその厚意に甘えることにした
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