たとえば、こんな人生も②
「寒い中、買い出しありがとう」

「いいえ
いつきさんこそ、大変じゃなかったですか?」

「…ああ
本当、楽しい人だよね」


私が視線を向けた先に
同じように視線を動かしたいつきさんは
くすくす笑う

そこににいるのはシン君
相変わらず、絡み酒を続けてる


「大丈夫。あれ以上になったら
オーナーが止めてくれるから」

「…物理的に?」

「そう。物理的に」


前回、ここで
オーナーから、みぞおちに鋭い拳を食らって
気絶したシン君の姿を思い出し、苦笑を浮かべた



「調理部のクリスマスパーティー
どうだった?」

「楽しかったです」


追加分の料理を用意をする
いつきさんを手伝いながら

今日の出来事を笑って話せば
いつきさんは目を細める


「そのまま、二次会に行っても良かったのに
こっちだと、ひなたちゃん
ゆっくりできないでしょ?」


空いた食器やグラスの片付けだったり
飲み物の補充だったり
酔った姉さんの介抱だったり

自然と体が
もてなす方に動いてしまう

そんな私を気にしてる様子のいつきさん
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