辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 ラースは以前からリティカのことを知っていたようではあるけれど、リティカはラースのことは知らなかったのではないだろうか。
(……あれ?)
 でも、気づいてしまった。
 一見微笑んでいるように見えるが、ラースに向けられるリティカの目には、なんの感情もこもっていない。好意がないのはともかくとして、嫌悪感もない。完璧な無表情だ。
 これでは、関係を築く以前の問題かもしれない。
 ラースとリティカは、二人でお茶の時間を過ごすことになっている。辺境伯家の中で一番いい応接間に、お茶の用意がされていた。
 王都から大急ぎでやってきたロザリアの采配は完璧で、辺境伯家では見ないようなお菓子がいろいろとテーブルに並んでいるのをこっそり見てしまった。
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