辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 ハッピーバニーの毛皮は防寒に優れているため、貴族のコートには欠かせない素材でもあるそうだ。それをぬいぐるみにしてしまうというのだから、贅沢と言えば贅沢な話である。
「ぼ、僕だってハッピーバニーの肉を食べたことぐらいあるんだからな!」
 何が気に入らなかったのか、急に声を上げたハビエルはぽいっとスズを放り出した。
「わわ、スズ!」
 慌てて投げ飛ばされたスズを受け止める。ハビエルはぱたぱたと走って行ってしまった。王妃は頬に手をあてて、困った顔になる。
「あの子、何が気に入らないのかしら……」
 それは、先ほどの王妃の発言のせいではないだろうか。だが、王妃は首を振ると、すぐに話題を変えた。使用人があとを追いかけて行ったから、問題ないという判断なのだろう。
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