辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
「アルド、エミーさんはどうしたの?」
「あっちで、パンを準備してるっす」
 婚約者の名前を出したとたん、アルドはわかりやすくでれでれになった。
 少し癖のある金髪を長めにしていたり、銀の耳飾りをつけていたりと、アルドは騎士団員には珍しくちゃらちゃらとしている雰囲気の持ち主だ。
 いつ王都に戻れるかはわからないけれど、まだしばらくの間は辺境伯領で暮らすことになる。エミーも、王都からこちらに移住してきてくれるらしい。正直、アルドにはちょっともったいないなと思っている。
「エミーさん、考え直すなら今のうち……」
「なぜっ!」
 うっかり心の声が漏れた。
 実際、エミーはアルドにはもったいない女性なのだ。アルドのためにわざわざ辺境伯領に移住してくれるなんて。
「あ、ジャンさーん!」
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