辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 預けられていた親戚の家まで王家の使いが来てくれて、王都まで長い旅をした。 
 その間、両親との再会が楽しみでそわそわしていたけれど、その反面不安も覚えていた。最後に両親と顔を合わせたのは三歳の時。
 両親の顔もはっきり覚えていなくて、王都から取り寄せた肖像画を眺めてはどんな人達だろうと想像する毎日だった。
もしかしたら、最初の顔合わせの段階で失敗してしまったのかもしれない。
長い間離れていた母と顔を合わせた時、どうしたらいいかわからなくてもじもじとしてしまったから。
「……困ったわね」
 不意にそう漏らした母の声を、ハビエルは聞き逃さなかった。
(……お母様、困ってる……?)
 優しい人だと思っていた。乳母もそう言っていた。
 ハビエルのことを気遣って、毎日のように手紙をくれた。
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