辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 とたん、胸にずしんと重い石を詰め込まれたような気になる。アイスクリームももう入りそうになかった。
「王妃様、殿下はとても努力家でいらっしゃいますよ。病を克服なさったのですもの」
 柔らかな口調で、ハビエルの側に立ってくれたのはロザリアだ。
 その場を離れようとしたら、エルがなぜか花を見に行きたいと言い出した。一緒に行くのは嫌だったけれど、エルと一緒にいろという母の無言の圧力を感じ取ってしまった。
 エルの方から手を差し出してくれたので、しぶしぶその手を取る。
「僕は、お前なんて大嫌いだ!」
「……エルは嫌いじゃないです」
 思わず口にしたら、大きな目を瞬かせたエルは申し訳なさそうにそう返してきた。
本気で言ったわけではなかったから、ハビエルの方もどうしたらいいのかわからなくなる。
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