辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 ロザリアに手を引かれ、待っていた家族の元へと戻る。ロドリゴは、ロザリアとお揃いのドレスを身に付けたエルを見て顔をほころばせた。
「お父様、エル、可愛い?」
「ああ、いいな。ロザリアの見立ては完璧だ。いつも可愛いが、今日は特別に可愛いな」
「えへへー、お母様が素敵にしてくれたの!」
 ロドリゴの腕に抱え上げられ、エルは彼の頬に顔を擦り寄せた。
 前は髭でちくちくすることもあるのだが、今日は事前に綺麗に剃っていたようだ。頬を寄せてもちくちくしたりジョリジョリしたりすることはない。
「ふふー、高いねぇ」
 ロドリゴに抱き上げられていると、いつもより高い位置から見下ろすことになる。ご機嫌で、エルは広場を見回した。
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