辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 こんなにたくさんの香辛料があるのだ。一度はカレーを食べておきたい。助手に指名したのはクレオだ。
 エルがクレオを指名したのには、理由がある。
 クレオは今回ここに見聞を広めるためとエルの護衛として来ている。エルの側を離れるわけにはいかないのだから、手伝ってもらわなければ。
 本気で護衛が必要なら、ロドリゴ自身でエルを連れて歩くだろう。今回魔族領に来ている面々の中で一番強いのはロドリゴだ。
彼がエルに「離れるな」と言わないのは、この村の中にいる限りは安全ということだ。
「なんで僕が……」
 不満顔のクレオの後頭部がぺちんと叩かれた。クレオは、いっつも文句ばかりだ。
 兄達は珍しくもないと思っているみたいだけれど、ここまで文句ばかりの人は初めて見た。
< 316 / 435 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop