辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
「俺達は魔族領とまとめて呼んでるが、ばらばらに住んでいて、全体を統括する長はいないんだったな?」
「ですなあ。辺境伯様のおっしゃるように、我々はあまり大勢で共に暮らすことを望みませんので。この村で暮らしているのは、人間との交流にさほど抵抗がない者ですな」
 のんびりとした口調で返した村長は、人間で言うならば六十代ぐらいだろうか。その隣には夫人もいるが二人とも穏やかな表情がよく似ている。
 魔族は気の合う者同士、この村程度の人数でばらけて暮らしており、それぞれの集団の代表はいるが、集団を束ねる王のようなものは存在しないそうだ。何か問題が発生した時は、代表が集まって会議を行い、それで問題を解決するらしい。
「村長さん、任天との交流に抵抗ある魔族の人もいるの?」
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