辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
「ここに送られたのが気に入らないんだろ。そういうやつはけっこういる」
「アルドとかアルドとかアルドとか」
「まあ、そういうことだ」
 エルが辺境伯領に来てから、新たな人員が王都から来るのは初めてのこと。
 ここに送られたことを不満に思っている騎士はアルドしか見たことなかったので、アルドの名が例に出されるのはしかたない。
「でもまあ、あのままじゃ腹が減って眠れないだろうな。どれ、ちょっと食べさせてくるか」
 ひょいと立ち上がったラースは、足取りも軽く焼き網の方に向かう。ちょうど焼き上がった串を手に取ると、離れたところにいるクレオの方に歩み寄った。
「ほら、食っとけ。辺境伯領に来てくれるのをありがたいと思ってるんだから」
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