制服レモネード
梓葉の首筋に顔を埋めて、優しくキスをする。

「ひっ、……ちょ、くすぐったいで……す」

梓葉の元々のシャンプーの匂いも十分好きだけれど、俺と同じ匂いをしている今の状況も、萌える。かなり。

「梓葉、キスだけですぐだめになるからね。敏感なんだよ」

わざと耳元でそう呟くと、梓葉の身体がまたビクッと反応して、俺をあおって。

梓葉の反応や声ががいちいち俺の理性を刺激するから、こっちも熱が上がる。

角度を変えながら、何度もキスをして、梓葉が苦しそうに声を漏らす。

「苦しかったら、いつでもやめていいよ」

やめる気なんてさらさらないくせに、余裕のあるところを見せようと、そんな卑怯なことを言う。

「……ううん、やめない……で」

ほんと生意気だ。

初めて会った時から。

子供だからと舐めていたら、

『そういうのは、誰も幸せにならないと思います』

俺の目を見てはっきりとそう言うし。

「ふふっ」

「ちょ、矢吹さんなに笑ってるんですか」

ベッドに彼女の身体を預けながら耳にキスを落としていると、梓葉が不思議そうにそう聞いた。

「いや、はじめの頃、梓葉すごい生意気だったなーって」

「それ……今言いますか?」

「今だから面白いんじゃん。俺のやることにズバってはっきり間違ってるって言ってた子の、こんな反応」

そう言うと、「ううっ、」と悔しそうに目をそらす彼女がまた可愛くて、もっといじめたくなってしまう。
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