【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
お父様に領地について聞いてみようかしら?女が口を出すなと言われてしまうかしら……私が目覚めた時にハラハラと涙を流してくれた美しい父の姿がよみがえり、胸が温かくなる。
いえ、お父様なら私の話を真剣に聞いてくれるはず。
「その為には早く体力をつけなきゃね」
やりたい事が見つかった気がした私は、まずは体力がなくては何も出来ないので、しっかり休み、よく食べるという基本的な事を頑張ってみる事にした。
∞∞∞∞
そうこうしている内に目覚めてから4日が過ぎた頃、慌ただしく走る音が廊下から聞こえてくる。
そして丁寧なノック音がしたと同時に部屋の扉が開かれ、マリーが慌てて入ってきた。自室のテーブルにて、お見舞いの手紙に返信を書いている最中だったのだけど、いつもなら返事をするまで入ってこないマリーなのだけど……
「そんなに慌ててどうしたの?」
不思議に思った顔をしていると、マリーは興奮した面持ちで話し始める。
「お嬢様、落ち着いて聞いて下さいませ…………なんとこれから、王太子殿下がいらっしゃるという知らせが先ほど届きました!」
スー――ン……………………