【書籍化決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~

招待状


 そしてその日はやってきた。


 お父様と議会での話をした二日後に王妃殿下からのお茶会の招待状が来たのだ――


 公爵邸の執事、エリオットから私に招待状が渡される。


 「お嬢様、帰ってきて早々ですが王妃殿下からの招待状が来ております。旦那様には行かせないように言いつかっておりますが……どういたしますか?」

 「招待状…………返事を書かなくてはダメよね……」


 まだ領地から帰って7日も経っていないのにすぐに送ってくるとはね…………よほど焦っているという事かしら。お父様は行くなとおっしゃるけど、私としては転生して初めての王妃殿下とのお茶会なので、正直出席してみたいと思っている。


 小説ではまったくのモブ扱いだった王妃殿下……国王に次ぐ権力の持ち主なわけだけど、実際に会っていないからどういった方か分からない。
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