【書籍化決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~


 お父様はニコニコしながらイザベルのお兄さんについて語っている。そんなに素晴らしい剣技をお持ちなのね。イザベル自体も小説には出て来なかったし、もちろん兄の存在も私が知るわけもなく……アングレア家は皆イザベルのようにあまり表情が動かないのかしら。

 表情が動かなくても顔色がコロコロ変わるから、とても可愛いのよね。


 私はイザベルを思い出してクスッと笑ってしまった。


 
 「そうだ、思いついたら即、行動よね。時間がもったいないもの」

 「?」


 ソフィアもお父様も私の言葉の意図が分からず、キョトンとしている。


 「すぐにイザベルにお手紙を書くわ」



 
 
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